王者に完敗…勝負分けた錦織の凡ミスとジョコの第2サーブ
つけ入る隙はあった。錦織圭(26=世界ランク7位)は、全豪オープン男子シングルス準々決勝で王者ジョコビッチ(28=同1位)と対戦。3-6、2-6、4-6のストレートで敗れたが、王者は決して本調子ではなかった。
第1セットのジョコビッチは第1サーブの成功率が48%(錦織50%)。昨年の平均値(66%)よりかなり悪く、第2セットも途中まで第1サーブがほとんど入らなかった。そんなジョコビッチを楽にさせたのが錦織の凡ミスだった。
序盤のヤマ場となった第1セット第6ゲーム。2-3で迎えた自身のサービスゲームは、ドライブボレーやセンターへいいサーブを決めて40-0としながら、ドロップショットのミスなどでジリジリ追い上げられ、最後はダブルフォールトでブレークを許す。第2セットはネットへのミスなどでいきなりブレークされると、続く第2ゲームは2度のブレークチャンスをものにできず、第5ゲームでは2度のスマッシュも決められない。フォアのミスを繰り返し、あっさり奪われた。
流れを変えたい第3セットもダブルフォールトが3つ。王者に叩きのめされたというよりは、相手の倍の数にのぼる54もの凡ミスによる自滅だった。