術後初ブルペンで好投も 田中将大にくすぶる右肘の“爆弾”
右肘手術からの復活を目指すヤンキース・田中将大(27)が順調な回復ぶりをアピールした。
ヤンキースのロスチャイルド投手コーチは9日(日本時間10日)、ニューヨークに滞在している田中が本拠地ヤンキースタジアムで投球練習を行ったと発表。昨年10月に右肘の骨棘(通称ねずみ)除去手術を受けて以来、初めてのブルペン入りである。
キャンプ地フロリダ州タンパで報道陣に対応した同コーチは田中から順調にリハビリプログラムを消化しているとの報告を受けているとし、19日から始まるバッテリー組のキャンプでは通常メニューをこなせるとの見通しを明らかにした。
昨季の田中は右手首痛と上腕の張りで2カ月近く離脱しながらも12勝(7敗)を挙げ、アストロズとのワイルドカードゲーム(1試合制)では先発の大役を任された。今季は2年連続での開幕投手が有力視され、昨季同様、エースとしての働きが求められる。
8日に渡米した際には「1年間ローテを守って200イニングは投げたい」とエースとして最低限のノルマを口にしたが、先行きは不透明。ねずみを除去したとはいえ、球種によっては肘をかばって腕の振りが悪くなるなど、術後の後遺症に悩まされるケースもあるからだ。
一昨年に部分断裂した右肘靱帯も完治していないだけに楽観できない。