また炎上ハム斎藤佑…崖っぷちでも4年前と変わらぬ課題
必死で流す汗を裏切るかどうかは、本人の考え方次第だ。
プロ6年目に突入した、10年ドラ1の日本ハム斎藤佑樹(27)。昨季は1勝3敗、防御率5.74という不甲斐ない成績でシーズンを終えた。いよいよ崖っぷちということは斎藤自身もわかっていようが、2月のアリゾナキャンプで登板した紅白戦、韓国ロッテとの練習試合ではいずれも炎上。本人の意気込みと裏腹に、結果がついてこない。沖縄キャンプでは、連日のように居残り練習。誰もいないブルペンで、ひたすらフォーム固めに精を出していた。
黒木投手コーチは「イニングごとに良いフォーム、悪いフォームと分かれてしまっている」と解説。原因は体重移動にあると考え、「最初から腹に力を入れないで! 踏み込んだ瞬間に力を入れるとスムーズにいくぞ。腕もアーム式で振るくらい、極端でいいから」とアドバイスを送っていた。
斎藤自身はどう思っているのか。
「(イニングごとの良し悪しは)埋めていかなきゃいけません。ビッグイニングが多いということは、年間通して投げられないということです」と話すが、斎藤は4年前の12年にも日刊ゲンダイ本紙に同じことを語っていた。その点を指摘すると、「でも、それは投手にとって、ずっと付き合っていく課題じゃないですか」と反論。「フォームが安定しないのは、気持ちの部分が大きいと思う」と続けた。