松坂が反面教師 ドジャース前田「メジャー流調整」と好相性
多くの日本人投手が手を焼いた調整法に悩まされることはなさそうだ。
すでに先発ローテーション入りが決まっているドジャース・前田健太(27)が早くもメジャー流に適応しているのだ。
2日には5日のオープン戦初登板となるダイヤモンドバックス戦に備えてブルペン入りしたが、今キャンプ4度目で最少の20球で終了。前田によれば、広島時代の14年から登板前の投球練習で球数を減らしていたそうで「試合当日のブルペンで調整する方が自分には合っている」という。
メジャーの先発投手は試合では100球、登板間のブルペンも多くて40球程度と球数を厳しく制限される。日本人投手はシーズン中でも当たり前のようにブルペンで投げ込んでいただけに、メジャー移籍後、球数制限に戸惑う選手が多かった。限られた球数では物足りないため、レッドソックス移籍1年目の松坂(現ソフトバンク)は投手コーチの目を盗んで投げ込んでいたほどだ。球数との因果関係は定かではないが、松坂は2年目以降、故障を繰り返し、肘にメスを入れて長期離脱を余儀なくされた。
前田は肩、肘に故障の不安を抱えているだけに、極力、少ない球数で調整するのが理想ではある。松坂を反面教師にした前田は調整法だけは、すでにメジャーリーガーだ。