MLB選手会も目の敵 マエケン「130億円出来高払い」の波紋
前田健太(27)がドジャースと契約を結んだとき、出来高払いが極端に厚い内容に大リーグ選手会は怒り心頭だった。
約130億円の出来高払いがついたものの、基本給は年俸3億6000万円の8年契約。どんなによい成績を残しても8年間、年俸ベースは変わらない。
12年にはシーズン成績に加えて、個人的な通算記録に関するボーナス契約が禁止された。せっかく基本給を手厚くする風潮になったのに、よくもまあ、そんな球団優位のアホな契約を結んでくれたものだと、「世界最強の労組」といわれるMLB選手会がかみついた。
西海岸の代理人関係者がこう言った。
「メッツのカダイアーがこのオフ、2年24億円の契約を1年残して引退表明。故障続きで体力の限界と言ったが、今年も引き続きプレーすれば24億円が丸々、転がり込んでくるはずだった。2年24億円の年俸は、13年に首位打者を獲得した実績がメッツに評価されたからで、それなのに、せっかく手に入れた権利をみすみす放棄するなんてとんでもないというのが選手会の理屈です。カダイアーには選手会専務理事のトニー・クラークも激怒しているといいます」