ソフトB掲げる目標「先発完投40試合」の現実味は
「40あったら、(各)リリーフを登板60試合以下にできる。勤続疲労もしない」
こう言ったのはソフトバンクの工藤監督。
40という数字は、今季先発陣に求める総完投数だ。先発が1人で9回を投げ切れば、当然リリーフ陣の負担は減る。シーズン終盤はリリーフ陣に頼る試合が多くなる。勝負どころを前に、故障や息切れは避けたいところ。
昨季のソフトバンクの完投は10。40というのはかなり厳しい数字だが、工藤監督は「できなくはない」と言った。
ちなみに、1シーズン最多完投は47。これは、あるチームの先発陣の数字ではない。1947年に当時、南海の故・別所昭(=毅彦)が50試合に先発して記録したものだ。この年の別所は55試合に登板し、448回3分の1を投げている。昔は「怪物」がいたものだ。