不安な救援陣に守護神不在 マー君勝利にはフル回転しかない
昨季、クローザーを務めて36セーブ(3勝2敗)をマークした左腕ミラーは、ここまでオープン戦3試合、計3回を投げ、6安打2失点の防御率6.00。ここ2年連続60試合以上に登板した影響からか、今季は精彩を欠いている。
シュリーブ、ビンダーの若手リリーフ投手が結果を残しているとはいえ、いずれも昨季終盤に失速して打ち込まれた。開幕から安定した働きが期待できるのは、ここまで3試合、計2.1回で1安打1失点(自責0)と好調なセットアッパーのベタンセス(昨季6勝4敗、防御率1.50)ぐらいのものだ。
ヤンキースの先発陣は昨オフにアルコール依存症の治療を受けたサバシア、昨季終盤に右肘炎症で離脱した勝ち頭(14勝)のイオバルディら故障リスクの高い投手ばかりだ。右肘の手術明けで、右肘靱帯に不安を抱えたままの田中も例外ではないものの、エースである以上、守護神が戻るまでフル回転するしかない。