智弁学園・小坂監督に聞く 教え子・岡本和真の素顔と実力
20日に初日を迎える第88回センバツ高校野球。開会式直後の第1試合で福井工大福井(福井)と対戦するのが智弁学園(奈良)だ。もっか巨人で三塁のレギュラー取りを目指す2年目の岡本和真(19)の母校。教え子に関して小坂将商監督(38)に話を聞いた。
■「パワーよりテクニック」
――フリー打撃では逆方向の右翼席に次々とスタンドインさせ、巨人ナインを驚かせています。当時から右打ちは上手だったのですか。
「基本はセンター中心に飛ばせとは話していました。後は岡本自身のボールを飛ばす力でしょう」
――高校通算73本塁打。やはり、パワーは並外れていたと。
「いや、パワーじゃない。パワーは全然ないですよ。岡本はテクニックで打球を飛ばす。具体的には右手の使い方ですね。入学当時から、天性のものがありました。だから、私はあまり打撃指導はしていないんですよ。ちょっとアドバイスをするだけ。例えば、80しか力を出せない時に、100を出そうとするな、とかその程度。その時に応じた最大の力を出せというくらいでしたね」