智弁学園・小坂監督に聞く 教え子・岡本和真の素顔と実力
――その一方、三塁守備では苦労しています。高校時代は主に一塁を守っていましたが。
「当時は投手と左翼、三塁もやっていましたが、最終的に一塁に落ち着きました。三塁守備は(今季ヤクルトに入団した)広岡の方が全然うまかったですから」
――三塁守備は苦手なのでしょうか。
「地肩が強いので、ちゃんと捕球すれば送球は速い。ただ、ステップが捕球に響いているんでしょう」
――プロの打球速度に慣れていないということですか。
「おそらくプレッシャーだと思いますよ。巨人というのは、ただでさえ他球団より注目度が高い。当然、重圧も大きいはずです」
――心配ではありませんか。
「いや、岡本はプレッシャーがあった方が伸びますよ。甲子園デビューとなった14年度、3年時のセンバツでは周囲からホームランが期待されていた。そこで私もあえて『大きいのを打て!』とハッパをかけたら、『打ちます!』と。それが初戦の三重戦での第1打席に、いきなりバックスクリーンですからね」