減りゆく国内女子海外挑戦 背景にツアー人気上昇のジレンマ
シーズンに突入し、すでに3試合を消化した日本女子ツアーは4年連続で試合数が増加するなど人気が高まり、今季は11月末まで38試合が開催される。オープンウイークは6月末から7月にかけての1週のみで、賞金総額は史上最高の35億3000万円に膨れ上がった。
今年は112年ぶりに五輪でゴルフ競技が復活し、日本人選手は誰が出場するのかに注目が集まる。一昔前の女子プロに比べてビジュアルも格段と良くなって、ツアー会場も華やかだ。
ところが、世界に目を向けると国内女子プロの海外挑戦が減っている。
米女子ツアーの今季メジャー初戦「ANAインスピレーション」(31日開幕)には、米ツアーを主戦場にする宮里美香、宮里藍、野村敏京、上原彩子が出場予定。そして国内ツアーからは大山志保1人だけ。日本企業が大会スポンサーだというのに、寂しい限りだ。
それというのも日本ツアーからのANA出場資格は昨季賞金ランク上位2人のため、1位イ・ボミ、2位テレサ・ルーで決まり。大山は昨年全米女子オープン5位内資格だ。