開幕前に丸裸 他球団007が見破ったマエケンの致命的欠点
心配された故障もなくメジャー1年目のキャンプを乗り切った日本人右腕のウイークポイントを指摘する声が聞こえてきた。ドジャース・前田健太(27)に関してである。
オープン戦はここまで5試合(計19回)を投げ1勝1敗、防御率1.89。直球の最速は140キロ台半ばと球威はないものの、持ち前の制球力は健在。メジャーの公認球や硬いマウンドを苦にせず、安定した投球を続けている。すでにデーブ・ロバーツ監督から先発3番手に指名され、レギュラーシーズン初戦は4月6日のパドレス戦に決定。ドジャースでは唯一の先発右腕だけに期待は大きい。
不安といえば契約前のメディカルチェックで見つかった肩、肘の異常くらいかと思ったら、前田のオープン戦での投球を視察しているライバル球団のアドバンスドスカウト(先乗りスコアラー)は、「他の日本人投手と比べたら怖さがない」と、こう言った。
「日本人投手は落ちる球を投げてこそ、メジャーの強打者を抑えられるもの。その点、マエダの球速はメジャーの先発投手の平均以下だし、何よりもスプリットを投げないので、相手打者からすれば的を絞りやすい。制球力があり、キレのいいブレーキングボール(カーブ)を投げるが、慣れてくれば見極められる可能性もある。最近の日本人選手でいえば、ダルは別格としても、マエダは岩隈、田中、黒田よりも実力は落ちるとみている」