著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

わりいことをした罪滅ぼしに募金箱を持ったやつぁ、一人もおるまいな?

公開日: 更新日:

 ましてや、見返り、罪滅ぼし、バーター、チャラ、これで忘れて、本音隠しなど、頭の隅っこに少しでも思い浮かべたやつぁ一人もおるまいな? そういうやつにかぎって「被災地へ恩返し」だの「被災地に寄り添い」などとベタベタ偽善的な言葉を平気で使う。うさんくせえぜ、まったく。支援物資の輸送に、1機210億円も血税をつぎ込んでアメリカから買わされる予定のオスプレイを飛ばして、救助をPRに使う政府の下心がうさんくせえのと似ている。

 非行に走った子を更生させるために「ボランティア活動」をやらせる、などと言う大人がいる。更生させる立場の大人が、「ボランティア」を強制したりする。見返り、打算、バーター、「ウインウイン」(安倍が頻繁に使う言葉で虫唾が走るんだオレゃ)。

 自分がやりたいと思って無償でやるのがボランティアだろう。純粋だが基本的なところで未熟なやつらが、「球団から言われて合同自主トレ」をやるのと似ている。

 台湾の大地震で日本が積極的に応援してくれた、その恩返しに台湾から多くの援助金が届く。そういう純粋な善意とも違う。もういっぺん聞くぞ。わりいことをした罪滅ぼしに募金箱を持った、あるいは持たされたやつぁ、一人もおるまいな?

 足を運んだお客に募金を募るより前に、おまえたち自ら、球団から言われるまでもなく率先して、身銭を切っただろうな?

「声出し」ちゅうのはこういう時にやるもんだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!