子供たちの明るい夢まで食っちまうプロ野球にしたのは誰だ?
賭博選手を球団が日本野球機構に告発、というニュースを聞いたとき「なにを言いやがる!」と思った。普通の神経なら「悪いのは全部球団であり、責務として自らを告発します」と言うべきではないか。
巨人の首脳陣が木で鼻をくくったように、「まことに痛切の極み」と言うと、なにやら恨み節に聞こえる。
「悪いのは選手個人であって、組織は被害者である。ケーサツじゃないんだから、調査には限度がある」
たしかにそうだろうが、そういう悪しき行為を生む土壌を育てちまったという自覚はない。それが、「巨人軍は紳士たれ」だの、「球界の盟主」だの、うちゅくしい言葉にいまだにしがみついてるから裏側の真っ黒けぶりが余計目立つのだ。
次は誰が危ねえ、だの、現行犯捜しにメディアは余念がないが、そんなことに興味はない(少しはあるが)。
クビになった先行組の3人と違って高木京介が泣いて会見開こうが、二度と起き上がってこれない仕打ちをするくせに、最高権力者はいったん責任を取って辞めるふりをするが、いつでも必ず起き上がる、しなびた起き上がりこぼし。