勝てないマー君 同情のNYメディアから“戦犯”扱いされる日
生き馬の目を抜くニューヨークでは、開幕投手として好投を続けているから合格点とはいかないらしい。5日(日本時間6日)、敵地のオリオールズ戦に先発、8回を5安打無失点に抑えたヤンキース・田中将大(27)のことだ。
今季はここまで6試合に登板して1勝0敗、防御率2.29。先発した6試合は、すべて3失点以内。この試合も含めて最近4試合はいずれもクオリティースタート(先発して6回以上を3自責点以内)をマークしているものの、それがなかなか勝利に結び付かない。
試合開始時点でヤンキースはア・リーグ東地区最下位。借金7で、同地区首位のレッドソックスから6ゲーム、同地区2位のオリオールズから5.5ゲーム離されている。
チーム総得点89はリーグ最下位。調子を上げてきたA・ロッドは、4日に右太もも裏の痛みで故障者リスト入りした。
打線の援護に恵まれないうえに、田中以外の先発4人の防御率はいずれも5点台以上。チーム防御率4.54はリーグで2番目に悪い14位だ。投打とも精彩を欠いている中、田中は孤軍奮闘ともいえるが、そうは見てくれないのがシビアで定評あるニューヨークのメディアやファンだ。