岩隈の暴投が決勝点 ヤンキース田中“棚ボタ”で今季初勝利
楽天の元エース同士の対戦はヤンキース・田中将大(27)に軍配が上がった。
田中とマリナーズ・岩隈久志(35)が17日(日本時間18日)、ニューヨーク・ヤンキースタジアムで先発。田中は7回を6安打3失点(自責点2)で今季初勝利を挙げた。岩隈は7回を8安打4失点で今季初白星はならず、2敗目を喫した。
今回で12度目となった日本人投手による投げ合いで先制を許したのは田中だった。一回先頭の青木宣親(34)を二ゴロに打ち取った後、3連打で満塁のピンチを招き、併殺崩れの間に1点を失う。試合後の田中は「最少失点で乗り切れたことが良かった」と振り返ったが、それ以降もピリッとしなかった。
打線が岩隈を攻略し3-1と2点リードした直後の四回。味方の拙守にも足を引っ張られて1点を返されると、五回1死から青木に甘く入った変化球を捉えられ、中越えの三塁打。続くスミスに中前打を許して同点に追い付かれる。
掴みかけた勝利投手の権利を自らの失投でフイにしたが、かつての同僚右腕の自滅に救われた。五回裏、ヤンキース打線は連打で攻め立て、1死一、三塁の好機とすると、岩隈の暴投で勝ち越しに成功。結局、これが決勝点となり、田中に白星が転がり込んだ。