“主管”JGTOは指をくわえてツアー競技を見ているだけ

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 さらにJGTOには映像著作権がなく、試合模様や選手のスーパーショット影像をPRに使うこともできない。

 ようするに主管というのは、ただ指をくわえて試合が行われているのを眺めるだけなのだ。いわばマンションの管理会社のようなもので、ただ管理を任されているだけ。これでは収益事業どころではない。試合の日程調整も開催コースの選定もほとんど広告代理店、テレビ局、スポンサーに牛耳られている。主たる財源は各トーナメント主催者からの協力金(1000万円)と、選手の賞金から上前をはねるトップオフ4%だ。

 だから選手会は、「オレたちのトップオフで養っている」と強気で、選手の違反行為があっても強気に罰金も取れないジレンマもある。まさに「八方塞がり」の状態だ。

 比較するのもおこがましいが、米PGAツアーは組織が強大な権力を持つ。

 コミッショナー制度を取り、スポンサーもテレビ局も選手もすべて米PGAツアーの管理下に入る。

 現コミッショナーは、弁護士出身でビジネスセンスに長けたティム・フィンチャム。彼の陣頭指揮のもとに全世界140カ国と契約するテレビ放映権料、ウェブ権利など莫大な収入がある。

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