バレてしまったすれ違い 帰国の松山にJGTOが接触できず
「あれっ、日本にいたんだ?」とビックリした向きも少なくなかった。
米ツアーが主戦場の松山英樹(24)がマスターズ直後、帰国していたからだ。香妻琴乃(24)と一緒に17日、神奈川県藤沢市のゴルフ練習場で、約4時間にわたりチャリティーサイン会を実施。しかし、急きょ開催が決まったことからアナウンスが徹底しておらず、場所も分かりにくかったため、集まったファンは約1000人だった。
松山は世界ランク14位でリオ五輪出場が確実視されている。5月31日までに国立スポーツ科学センター(東京・北区)でメディカルチェックを受け、ユニホームの採寸を済ませるための帰国だった。どうせ日本に戻ってくるのなら、国内開幕戦に出場してくれたらよかったのにと、残念に思ったファンは多かったはずだ。
では、なぜ松山は国内開幕戦に出場しなかったのか。マスターズで優勝争いを演じて7位。2年連続トップ10入りの松山が開幕戦に出場すれば、大いに盛り上がったのは間違いない。
大会4日間の観客動員数は1万7426人だが、松山効果があればその2倍にも3倍にも膨れ上がるのは容易に想像がつく。松山に日本ツアー出場資格がないといっても、松山が「出たい」と言えば断る主催者はいない。大会出場は無理だとしても、会場でサイン会をしてもらうことは要請できたはずだ。