どうなるレッズ? 三菱自の日産傘下入りはJ規約に抵触も
三菱自動車の燃費データ偽装問題が、Jリーグを直撃しそうだ。
この日、資本業務提携に基本合意した三菱自動車と日産は、それぞれサッカーJ1の浦和レッズと横浜F・マリノスの筆頭株主。Jリーグは規約で、クラブ経営に関与できる株式保有者が、他クラブの株式を大量に取得することを禁じている。三菱自動車が事実上、日産の傘下に入る今回の業務提携は、これに抵触する可能性があるのだ。
Jリーグの村井チェアマンは「まず両クラブと直接話をして情報収集に当たりたい。今の時点でいい悪いは言えない」と話したが、関係者の中には「浦和レッズ消滅も」という声が出ている。場合によっては“身売り”の事態もあり得る。
浦和の15年シーズンの観客動員は65万8668人。2位のFC東京とは20万人近い差でダントツ。熱狂的なサポーターによって真っ赤に染められるスタジアムはJリーグの象徴といっていい。その浦和がチーム合併、あるいは消滅という事態になれば、Jリーグを屋台骨から揺るがしかねない問題だ。
現在の浦和にはさいたま市、埼玉県のほか地元企業など三菱系を除く21社が出資していて、三菱自動車の完全子会社だった時代とは状況が変わっている。
「存続の道は残されますが、筆頭株主の三菱自動車が運営から撤退すれば、チーム名やチームカラーに影響を及ぼす可能性は否定できません」(サッカージャーナリスト)
選手もサポーターも気が気じゃない。