投球後姿勢に難 “打球直撃”阪神・藤浪に高橋善正氏が苦言

公開日: 更新日:

 当たり前だが、投手は投げるだけが仕事ではない。投げた後は「9人目の野手」として、守備のことを考えなければならない。

 その点、藤浪が在籍する阪神にはいいお手本がいた。2代目「ミスタータイガース」と呼ばれた222勝右腕の村山実(故人)だ。闘志むき出しで投げる村山のフォームは「ザトペック投法」と呼ばれた。フォームは豪快でも、投げた後は打者に正対し、膝をやや曲げて打球に備えた。

 制球もよく、通算509試合、3050回3分の1を投げて暴投はたったの16しかなかった。フォークボールを多投しながら、捕手が捕れないボールは投げなかった。

 制球に加えてフィールディングもよかったのは、「下半身主導」の投球だったからこそ。「9人目の野手」としての自覚も勝ち星につながった。

 村山の投球はYou Tubeでも見ることができる。打球直撃で大ケガをしたくない投手は参考にすべきだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…