投球後姿勢に難 “打球直撃”阪神・藤浪に高橋善正氏が苦言
当たり前だが、投手は投げるだけが仕事ではない。投げた後は「9人目の野手」として、守備のことを考えなければならない。
その点、藤浪が在籍する阪神にはいいお手本がいた。2代目「ミスタータイガース」と呼ばれた222勝右腕の村山実(故人)だ。闘志むき出しで投げる村山のフォームは「ザトペック投法」と呼ばれた。フォームは豪快でも、投げた後は打者に正対し、膝をやや曲げて打球に備えた。
制球もよく、通算509試合、3050回3分の1を投げて暴投はたったの16しかなかった。フォークボールを多投しながら、捕手が捕れないボールは投げなかった。
制球に加えてフィールディングもよかったのは、「下半身主導」の投球だったからこそ。「9人目の野手」としての自覚も勝ち星につながった。
村山の投球はYou Tubeでも見ることができる。打球直撃で大ケガをしたくない投手は参考にすべきだ。