試合勝利も若手起用激減…阪神“育成対決”では楽天に後塵
阪神の藤浪が1安打完封勝利を挙げた2日の楽天―阪神戦は、「育成対決」でもあった。
楽天は試合前の時点で、首位ソフトバンクから16ゲーム差の最下位に沈んでいることもあってか、この日のスタメンはレギュラーの松井稼(40)、ウィーラー(29)らが外れて全員が20代。9番オコエ(18=関東一高)ら4人が新人だった。投手も、高卒2年目のドラ1右腕・安楽が九回から4番手で登板した。
若手育成は、「超変革」のスローガンを掲げる阪神の金本監督にとっても重要課題。だが、この日のチルドレンのスタメン起用は高山、原口の2人だけだった。一軍復帰した西岡を2番DHでスタメン起用すると、福留、ゴメスに加え、1番には鳥谷。この日の勝利で27勝26敗3分けの3位となった阪神は、人気球団ゆえに勝つことも求められる。とはいえ、それでも一時はチルドレンばかりを並べていた。ここ最近はそれも減りつつある。
くしくも、楽天には金本監督の恩師である星野副会長がいる。金本監督は昨オフ、阪神監督のオファーを受諾すべきかどうか星野副会長に相談し、背中を押された。