球宴投票セ捕手1位浮上も…阪神・原口の出場に“内なる敵”
6日の球宴ファン投票中間発表で、阪神の原口文仁(24)がヤクルトの中村を抜いてセ捕手部門で1位に躍り出た。
ここまで32試合に出場して打率.343、5本塁打。正捕手の座を手中に収めつつある原口は、4月27日に育成選手から支配下登録されたばかりで、ファン投票用紙のマークシートに名前が記載されていない。にもかかわらず、異例の大躍進である。この日の中間発表で阪神からトップに立ったのは、原口ひとり。育成から支配下登録された年に球宴出場した例は過去にないだけに、阪神ファンもさぞ盛り上がっていると思いきや、ことファン投票に関してはも実はシビアだ。
ここ2年の球宴にファン投票で選出された阪神選手は鳥谷ひとりだけ。万年Bクラスで暗黒時代と言われた90年代には、「ゼロ」という年が3度もあった。4位に終わった09年の真弓監督時代、最下位に沈んだ01年の野村監督時代にも同様にファン投票ではひとりも球宴に送らなかった。
交流戦に入って3勝3敗の阪神は現在、リーグの4位Bクラス。経験の浅い原口の稚拙なリードが専門家の俎上に載せられることも少なくない。4万5173票を集めている原口と2位の中村の差はわずか3257票。投票が締め切られる6月19日までに、チームがどれだけ順位を上げられるかも、原口の球宴出場に大きく影響しそうだ。