日ハムが計る ポルシェおねだり斎藤佑樹の引退タイミング
「自分が深刻な状況に置かれているとは夢にも思っていません。合宿所にいたころからあまりにも練習をしないという報告が首脳陣に上がっていたほど。いまでも耳に入ってくるのは夜遊びのウワサばかりです。危機感はゼロのうえ、プライドは人一倍、高い。球威がないのだから打者に踏み込まれないようにした方がいいという周囲のアドバイスに対し、自分は内角を使わなくても勝てると豪語したと聞きました」とは前出のOBだ。
これでは状況がまったく見えていない「裸の王様」、いや、単なる勘違いヤローではないか。だとすればスキャンダルが表面化したこの日、平然と好投したのも危機感とか「火事場のバカ力」ではなく、たまたま無得点で済んだ偶然ということになる。
そもそも斎藤にとって、スキャンダルなんて屁のカッパ。入団1年目に女性スキャンダルが発覚した直後も、大学時代の親しい知人には「めちゃくちゃ、いい女なんスよ。ちゃんとした大学だって出てるんスから」と得意げに話したほどだ。今回の件にしてもおそらくカエルの面になんとやら。だからこそ何事もなかったかのように平然と投げられたのだろうが、もうじき30歳になろうかという男の「おねだり」や「たかり」は単なる女遊びや下半身スキャンダルとは質が異なる。人として恥ずかしい話だし、ましてさわやかイメージだけが売りのいまの斎藤にとっては致命傷ともいえる。
「斎藤をいまだに特別扱いする現状に、ただでさえ他の選手は不満たらたら。首脳陣やフロントも今回の一件には、さすがにアキれたといいますからね。直接、肩たたきはできなくても、外堀を埋めるくらいのことはするかもしれませんよ」とは別のOB。「引退」のタイミングはいよいよ加速するというのだ。