ロシア締め出し見送り IOCが平和より“保身”を選んだ理由

公開日: 更新日:

 スポーツライターの工藤健策氏もこう語る。

「リオはジカ熱や治安の悪さから、選手たちからは、『なぜこんな国で五輪を開催するのか?』という声が出ている。ここですべてのスポーツ大国のロシアを五輪から締め出せば、リオ五輪は大失敗だったということになり、その後は政治的問題に発展するのは必至。平和主義のIOCの権威は地に落ちる。不本意でも、ロシアを締め出すわけにはいかなかったのでしょう」

 バッハ会長はロシアの締め出しを見送った理由について「国の責任か個人の正義かの判断を考えバランスを重視した」と語ったが、これでドーピング汚染国がクリーンになるかは甚だ疑問だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…