池田勇太の“文句”で不手際露呈 JGA「言い訳」の一部始終
7月18日に代表選手が決まったため、採寸などスケジュールがタイトになることは仕方ないとしても、開幕2週間前にユニホームがそろわなかったのはなぜか。
「体操選手が事前合宿を行っているサンパウロが異常な寒さということで、21日、急きょセーターを追加しました。五輪のユニホームはブランド表示など細かな規制があり、既存のものを加工しなければならないので時間がかかります。ジカ熱対策? リオは冬でも日中はかなり暑いですから、長袖を作ることは考えていませんでした。対策はローションタイプの虫よけ薬品を皮膚に塗って、スプレータイプを衣服の上から吹き付ければ十分と考えています」(前出の高須氏)
■初めての経験、限られた時間
さらにこう続ける。
「(五輪への選手派遣は)初めての経験であり、開幕(8月11日)まで時間も限られています。その中でできる限りの準備はしました。選手には可能な限り情報提供し、かなり以前から渡航スケジュールや書類の提出をお願いしましたが、その段階で選手側の『まだ正式に(代表に)決まったわけではないので、もう少し待って欲しい』という気持ちも理解できました。一方でJOCからは選手、関係者の必要書類の提出をせかされました。全員の書類がなかなかそろわず、作業が進みませんでした。そういうやりとりがあって、正式に代表選手が決まったのが今月18日です。それがバタバタしてしまった原因です」
とはいえ、ゴルフの五輪復活が決まったのは09年。以来、7年間でJGAの関係者が現地を訪れたのは昨年12月、一昨年8月の2回だけ。代表決定から開幕まであまり時間がないこともわかっていたこと。これで「できる限りの準備をした」といえるのだろうか。