陸上女子1万メートル 世界新で金のアヤナに日本勢が呆然

公開日: 更新日:

 時節柄、ドーピングと疑われかねないような快記録が生まれた。リオ五輪陸上女子の1万メートル決勝(12日)でエチオピアのアヤナ(24)が、29分17秒45の世界新記録で優勝。90年代に女子中距離界を席巻した中国・馬軍団のエース王軍霞が、93年に打ち立てた世界記録を一気に14秒33も塗り替えたのである。

 レースは5000メートル14分40秒のハイペース。5200メートル付近でスルスルっと抜け出すと3連覇を狙うエチオピアのディババ(31)ら有力選手をあっさり引き離し、レース終盤もペースを落とさずにフィニッシュした。

 この異次元の走りにボー然だったのが日本勢である。31分36秒44で18位だった28歳の高島由香は「(ペースが)速くて対応できなかった」。20歳の関根花観は31分44秒44の20位に終わって「歯が立たなかった。力不足。出る幕がなかった」。2人とも、レース中盤に周回遅れの屈辱も味わい、彼我の差に口をアングリさせるしかなかった。

 ちなみに優勝したアヤナは、リオ五輪が生涯2回目の1万メートルだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…