WADAが4年後へ絞り込み開始 ドーピング問題“次なる標的”
ドーピング問題でリオ五輪欠場に追いやられるロシアの選手が後を絶たない。26日(現地時間)の時点で最多67人の陸上を含め、計6競技で100人超が国際競技連盟(IF)の審査で五輪から除外された。レスリングなど最終判断を下していないIFもあり、リオに出場できない選手はさらに増える見込みだ。
ロシアのドーピングは陸上選手による内部告発で芋づる式に発覚。他競技にも飛び火したが、他の国・地域も対岸の火事と安閑としてはいられない。世界反ドーピング機関(WADA)は20年東京五輪を見据えて次のターゲットの絞り込みを図っているというのだ。
■ワースト10に3カ国
リオ五輪後に第2のロシアになる可能性があるのはアジア諸国だといわれる。今年6月にWADAが公表した14年の検査結果によれば、国別の違反者数はロシア(148件)、イタリア(123件)と欧州が1、2位を独占したが、アジア諸国も上位に名を連ねた。3位のインド(96件)のほか中国(49件)8位、韓国(43件)10位とワースト10カ国のうちアジアから3カ国が入った。