男子100m“夢の9秒台”届かず 山県、ケンブリッジ準決敗退
日本時間15日午前に行われたリオ五輪陸上の男子100メートル準決勝で2組の山県亮太(24)、3組のケンブリッジ飛鳥(23)がともに敗退。日本人84年ぶりとなる決勝進出を目指したが、タイムはそれぞれ10秒05の5着、10秒17の7着だった。
山県は自己ベストを0秒01更新したものの、同組で世界記録保持者のウサイン・ボルト(29=ジャマイカ)は9秒86で余裕のトップ。ケンブリッジと同組でロンドン五輪銅メダルのガトリン(34=米国)も9秒94の1位。世界のレベルを改めて思い知らされることになった。
前日の予選を山県は10秒20、ケンブリッジは10秒13で突破。特にケンブリッジは自己ベストに0秒03差と迫る快走を見せて、「今季で一番調子がいい。タイムももう少しいけるかなという手応えがある」と自信タップリだった。準決勝では、10秒23で予選落ちした桐生祥秀(20)に代わって、日本人初の9秒台も期待されたものの、タイムは伸びなかった。
▽ケンブリッジの話「もうちょっとやれるかと思った。悔しいですね。予選よりタイムを落としてしまって、これが今の実力だと思う。期待に応えられず残念です」