好リードで田中将大が12勝目 ヤンキース“新女房”の正体
ヤンキース・田中将大(27)が5日(日本時間6日)のブルージェイズ戦に登板。6回3分の1を7安打2失点にまとめ12勝目(4敗)を挙げた。これで田中は5連勝だが、注目は田中の女房役であるゲーリー・サンチェス捕手(23)。8月3日に傘下の3Aスクラントンから昇格すると、攻守にわたる活躍を見せているからだ。
10日のレッドソックス戦で初本塁打を放つと、その後は一発を量産。27日のオリオールズ戦では今季23試合目で11号を放ち、96年にレッドソックスのジョージ・スコットがマークした「26戦11発」のメジャー記録を更新。ここまで29試合で111打数39安打の打率3割5分1厘、11本塁打、21打点。8月には新人では史上初の2週連続週間MVPに選出され、月間MVPと最優秀新人の同時受賞も果たした。
ドミニカ共和国サントドミンゴ出身。09年7月、17歳でヤンキース入団。契約金は中南米出身の選手にしては300万ドル(約3億1200万円)と破格だった。マイナーでは毎年のように10本塁打以上をマークし、ルーキーリーグから順調にステップアップ。A・ロドリゲス、マーク・テシェーラ両内野手の引退など、若返りを図るチーム方針もあり、正捕手マッキャンを一塁やDHに追いやってマスクをかぶるチャンスを得た。