G戦V打のベイ嶺井は生真面目さと泥臭い練習でチーム牽引
「二軍でコーチの方々と一緒に一日一日を積み重ねた結果が生きた」
10日のDeNAと巨人によるCSファーストステージ第3戦。延長十一回に決勝打を放った嶺井が謙虚にこう言った。
八回に代打で登場し、そのままマスクをかぶった。延長十一回、1死二塁で田原の初球を叩き、左翼手の頭を越える適時打。リリーフの好投も引き出した。自ら、「打球が頭を越えた瞬間、この後の守備をどうしようかと思った」と話したように、生真面目な性格が大舞台での活躍につながった。さるチーム関係者がこう言う。
「昨季は自己最多の74試合に出場、夏場以降はレギュラーを掴みかけたが、今年の春先に送球イップス気味になったこともあり、正捕手を新人の戸柱に譲った。開幕は二軍スタートで本人もショックだったでしょうけど、一切腐らず、泥くさく練習していた。足の踏み出し方などスローイングの基礎練習を何度も何度も繰り返して、投手とコミュニケーションをとろうと、1時間ほど配球などについて話し合っていた。二軍ではゲームの後半からマスクをかぶる試合もあったし、今日の活躍なら12日からの広島とのファイナルステージでは、抑え捕手というオプションもあるかもしれない」