どの口が言う? 原前監督が巨人に注文「若い選手欲しい」
この日の初戦を地上波中継した日本テレビの解説は原辰徳前巨人監督、中畑清前DeNA監督。これに江川卓が加わり、東京ドーム内のブースに“大物巨人OB”の顔が並んだ。
CS初出場を決めたDeNAの選手以上に興奮気味だった中畑前監督とは対照的に、落ち着いた語り口だった原前監督は時折、高橋監督の采配をチクリとやった。
例えば、巨人が1点を追う八回に無死二塁の好機をつかみ、ここで5番の長野が送りバントを2度失敗した末に三振に倒れた場面。アナウンサーから「原さんだったらどうしますか?」と振られるや、「私だったら長野(の打力)に懸けるでしょうね。どうしても(犠打)というなら、ピンチバンター(バント前提の代打)を送るでしょうね」と即答。負けた巨人に「とにかく勝つしかありません」とエールを送りつつ、「ジャイアンツは若い選手が欲しいですね。新しい力というね」とも言っていた。
ベンチ主導の方針のもと、4番打者にも送りバントをさせる原野球には選手内からも不満が出ていた。ベテラン頼みのチーム構成は、昨年まで10年に及んだ原第2次政権が育成を怠ったツケでもある。チーム内から「どの口が言うのか」という声が聞こえてきそうだ。