広島に予告先発の恩恵 第6戦ハム大谷先発せず気勢上がる
「敵地で3連敗し、ナインは意気消沈。そこに160キロを投げる大谷が6戦目の先発ともなれば、なす術もなくトドメを刺されかねなかった。大谷は6戦目にベンチ待機で守護神、最終戦の先発に回って黒田と最終対決とか、いろいろと臆測を呼んでいる。でも、先発してこないのは事実。抑えは日ハムがリードした展開じゃないと出てこないし、最終戦は誰が先発だろうが腹を決めてやるだけですからね」
■緒方監督の“ファインプレー”
今シリーズは21日の監督会議の席上で、全試合予告先発が決まった。提案したのは広島の緒方監督。「ファンも楽しみにしているし、予告先発でどうでしょう」と持ちかけ、栗山監督も了承した。
「予告先発にしたメリットは広島にある。こっちは引退を表明した黒田の登板日をファンに明かせるし、何といっても大谷が先発するかしないかが前日に分かる。札幌での3連敗は緒方監督の采配がことごとく裏目に出たが、予告先発を進言したことだけは“ファインプレー”ですよ」(前出の関係者)
とまあ、広島サイドの気勢は上がっているようだが、増井を攻略できる保証はどこにもない。ヌカ喜びに終わる可能性も、もちろんある。