ほぼ生え抜きで頂上決戦 広島&日ハム“スカウトの眼力”

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 熱心な野球ファンならすでにお気づきだろうが、今年の頂上決戦のオーダーを見ると、4戦目までは助っ人以外は投手も野手もスタメンはすべて生え抜きだった(第5戦日ハム捕手・市川は元巨人)。広島の黒田と新井は出戻りだがカープ出身。日ハムの田中賢もしかり。主力に、FA補強や他球団からトレードで移籍してきた選手は皆無だ。

 さらに、両チームの出場資格者名簿を見るとドラフト1位がズラリ。日ハムは、陽(05年高校生ドラフト)、吉川(06年同)、中田(07年同)、大野(08年)、斎藤(10年)、大谷(12年)、渡辺(13年)、有原(14年)。

 広島も、白浜(03年)、安部(07年高校)、岩本(08年)、今村(09年)、福井(10年)、野村(11年)、大瀬良(13年)、野間(14年)、岡田(15年)といった面々だ。ちなみに、昨オフにメジャー移籍したマエケンも06年高校1位だった。

阪神にはまねできない

 FA補強をしない広島のドラフト方針は基本的に一貫している。1位は即戦力の投手。2位以下は野手を中心に取って育成する。その際スカウトが重視するのが、厳しい練習に耐えられる強い身体。そして肩の強さに脚力だ。二塁菊池(11年2位)に遊撃田中(13年3位)、三塁安部や右翼の鈴木(12年2位)はその典型。日ハムのスカウトも、野手に関しては脚と肩を重視する。

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