巨人1位・吉川尚輝 父は甲子園球児で母は名セッター
好さんは「3人兄弟の中で一番センスがあるから大丈夫かな」と快く送り出した。その後、進んだ中京学院大・近藤正監督(69)もこう証言する。
「野球センスがズバぬけていて中京高校の頃から知っていました。先輩の菊池(現広島)の大学4年時と比べても、ほぼ同レベル。同じショートですが、守備は吉川の方が少し上でしょうか。お父さんも足が速い選手でした。高校時代に甲子園経験があって東邦ガスでも1番を打っていました。お母さんもバレーボールの選手でしょう。能力が高いのは親譲り。菊池の時同様、とにかく野球が嫌いにならないように、口うるさく言わないようにしました。教えるなんておこがましい。私はただ見守っただけです」
14日に巨人と契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高額で仮契約を結んだ。
背番号「0」に決まった「菊池2世」は、両親から受け継いだ驚異的な身体能力を武器に、低迷している巨人に風穴をあける。
▽よしかわ・なおき 1995年2月8日、岐阜・羽島市生まれの21歳。小1時にスポーツ少年団で野球を始め、中学進学後は父親が監督を務める羽島フジボーイズに所属。中京高では1年夏からレギュラー。3年夏の県4強が最高。中京学院大に進学し、4年春に日本一。177センチ、79キロ。右投げ左打ち。家族は両親と兄2人。