“飛ばし屋”渡邉彩香に復調の兆し 師匠も初日には合格点
【LPGAツアー選手権リコーカップ 初日】
「ずっと苦しい試合が続いていましたが、調子が上がってきました。メジャー優勝が今年の目標です。達成するためにあと3日間頑張ります」
初日、4アンダーで単独首位に立った渡邉彩香(23)が久々に笑顔を見せた。
ツアー3年目の昨季は2勝を挙げ、獲得賞金は1億円を超えてランクは日本勢トップの6位。トッププロの仲間入りを果たし、今季も序盤から何度も優勝争いを演じていた。
潮目が変わったのは、今季公式戦初戦のワールドレディス(茨城)。大会初日、2日目、最終日と3日間、米ツアーの飛ばし屋L・トンプソン(21)と同組になり、猛追するも2打差で惜敗。飛距離でも完敗し、悔し涙をボロボロ流した。
以後、ベスト10入りは4回で、それまでなかった予選落ちは5試合。賞金ランクは12位(約6200万円)に甘んじているが、渡邉自身も語っているように、終盤になりやっと調子が上向いてきた。何が変わったのか。渡邊の師匠で、日刊ゲンダイ「飛ぶクラブ探し」でもお馴染み石井明義プロが言う。