霞ヶ関か若洲か 五輪ゴルフ会場問題はなぜ盛り上がらず?
開催地に挙げられているゴルフ場の事情はわかったが、国民や都民は会場見直しについてどの程度、関心があるのか。スポーツライターの工藤健策氏がこう語る。
「霞ケ関CCがどれほど名門なのか、ゴルフをやらない人にはわかりません。なぜこのゴルフ場になったのかという理由も不透明です。会場新設ではないので多額の予算がかからないということもあるが、そもそもゴルフが五輪競技といわれてもピンとこないし、1日5時間近く、メダル確定まで4日間も続くゴルフ競技はテレビ中継にも不向きですから、東京大会で終わるかも知れません。会場問題も国民や都民の関心は薄いと思う」
ちなみに、リオで112年ぶりに五輪に復活したゴルフだが、ジェイソン・デイやダスティン・ジョンソン、ジョーダン・スピース、アダム・スコットに松山英樹といったトップ選手が多数欠場し、すでにローリー・マキロイは、リオ大会同様、東京大会にも不参加を表明している。
ジャンボ尾崎の全盛時が懐かしいほど、人気も競技人口も激減したゴルフ。ファンにとっては「五輪会場なんて、どこでもいいんじゃないの」というのが本音ではないか。