アリゾナCでは実戦回避か ハム大谷「右足首不安」の波紋
「だとすれば、まだブルペン入りしないのも、栗山監督がブレーキをかけるのも納得がいく」と、前出のOBがこう続ける。
「右足首に不安を抱えていては、下半身をみっちりと鍛えることはできません。下半身が完全に出来上がらないうちに、ブルペンで投げ込むわけにもいかないでしょう。アリゾナに行ってから投げ込むプランだと聞きましたけど、1月下旬に差し掛かるこの時期にブルペンで投げていないとなると、実際問題、アリゾナでの実戦登板は難しいでしょう。仮に実戦で使うとしても、代打など野手としての出場になるのではないか」
■押さえなどのリリーフで起用も
投手としてのスロー調整は、当然のことながらWBCでの起用法にも影響する。
全日本の小久保監督は1次ラウンドの開幕戦となる3月7日の対キューバ戦での先発を大谷に託す意向だといわれる。大谷本人もまた、そこを目標としているのは想像に難くない。しかし、2月上旬の実戦登板が微妙な投手を、3月上旬にいきなり先発で起用することが果たして可能なのか。可能だとしても、それでベストの結果が得られるのか。