クラブ契約発表も ウッズに“テーラーメイド買収”失敗の噂
「記者発表はテーラーメイドゴルフとの複数年契約でした。ウッズがテーラーメイドのクラブをテストして性能に納得し、金銭面の条件が折り合ったからでしょう。ただ、テーラーメイドは昨年5月3日に親会社アディダスから売り出されており、1000億円とみられる資金があるのはウッズぐらい、と注目されたのです。だからフタを開けたら、なんだと肩透かしを食らった感じですね。それでもウッズとの契約でテーラーメイドのブランド力は高まるとみる関係者は多い」
いまゴルフ人口は世界規模で減少しており、アディダスのテーラーメイド社売却だけでなく、ナイキがシューズとアパレルに特化して、クラブやボールから撤退するなど事業縮小が進んでいる。
プロとの総合契約も減り、ウッズはウエアとシューズがナイキ、クラブがテーラーメイド、ボールがブリヂストンとバラバラだ。それだけに、「ゴルフビジネスでひともうけを夢見て参入してもうまくいかないケースが多い」(業界関係者)のだ。
フォーブス誌によるプロスポーツ選手の生涯年収ではウッズが16億5000万ドル(約1881億円)で2位にランクインしている。だが相次ぐ女性スキャンダルや成績低迷でスポンサーがどんどん離れ、収入も全盛期に比べてガタ減りしている。1000億円を気前よくポンと支払える余裕はなかったわけだ。