30代が28人中19人 WBCキューバ代表“高齢化”に2つの背景

公開日: 更新日:

 最年長は38歳だ。

 WBCで日本代表が初戦で戦うキューバ代表は、ベテラン揃い。最年長である38歳のホンデル・マルティネス以下、37歳のL・マルティネス、14~15年に巨人でプレーした36歳のセペダら、登録選手28人中半数以上の19人が30歳以上。平均年齢が30.17歳の「お年寄りチーム」なのだ。今回の日本代表の平均年齢は26.92歳。日本は30代が28人中10人、最年長でも青木の35歳だ。

 前回のキューバ代表は今回の日本よりも若いチームだった。平均年齢26.7歳、30歳以上は7人しかいなかった。なぜ高齢化が進んだのか。アメリカ野球愛好会副代表で法大講師の鈴村裕輔氏はこう言う。

「一番は亡命して大リーグに参加する選手が増えていることにあります。選手が流出し、適齢期である20代半ばの選手がポッカリといなくなる、空洞化が起きている。国内の若手育成システムが確立されていないため世代交代がうまくできず、結果、代表選手の高齢化が進んでいます。キューバの選手は国家公務員なので安定した収入はあるものの、給料自体は安い。公務員なら何年もかかる金額をメジャーでは半年で稼げてしまうので、若手がメジャーを目指すのは自然です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード