NPB球で打撃練習…侍J実戦初勝利に覆い隠された不安材料
「こんな状態で青木を迎えたら余計にプレッシャーがかかる。いい状態で迎えてやらんと、あいつには酷ですから」
1日の台湾プロ選抜との壮行試合前、WBC日本代表の小久保監督がこう言った。
2日に唯一のメジャーリーガーである青木が合流するが、7日のキューバとの開幕戦まで1週間。これまで「選手を信じている」と言い続けてきた指揮官も、過去3大会で一度もなかった練習試合の連敗スタートに焦りを感じ、じっとしていられなくなったようなのだ。
同じく試合前には打撃不振の中田が、「性格的に打たないといけないと思っちゃうところはある。あとはもう、みなさんの勝手な判断で好きなように書いてください」とイライラを隠そうとしなかった。
小久保監督はさらにキャンプ中にふくらはぎを痛めて調整が遅れている捕手の嶋についても言及。「今の状態ではしんどい。これから(ペースを)上げた状態でどうか、本人と話をして。新しい選手を入れ替えるとしても3番手捕手なので、焦らずに状態を見たい。出られる状態なら、そのまま登録する」と場合によっては代替選手を緊急招集する考えを明かした。