3盗塁と機動力発揮 侍J仁志一塁C「重盗失敗を財産に」
1次ラウンドを2連勝発進の侍ジャパン。7日のキューバ戦では、昨季2盗塁の中田(日本ハム)が盗塁を決め、チームを勢いづかせた。ここまでチーム3盗塁。機動力が大きな武器になりつつある。試合がなかった昨9日、指名練習に参加した仁志敏久内野守備走塁コーチに、ここまでの戦いぶりを聞いた。
――キューバ戦、1点リードの五回1死一塁で中田が二盗を決めた。
「『行けたら行け』という状況で、盗塁を決めた中田は立派。僕自身は中田に限らず、ああいう場面で足を一歩踏み出す勇気を持つことが大事だと思っています。一塁コーチとして事前に投手のモーションなどを把握しながら、『大丈夫だから行け』と背中を押せるようにと考えている。1次ラウンドの2試合を振り返っても、キーになるのは走塁と守備。その上で効果的に本塁打が出ている。得点するきっかけは、どこに潜んでいるかは分からない。周りからは評価されづらい部分なんだけど、常に自分がきっかけになれるように、準備してくれたらと思う」
――福岡での台湾との壮行試合では走者一、二塁の場面で重盗を決めて2点を奪った。重盗といえば、13年WBCの準決勝・プエルトリコ戦の井端、内川による失敗が思い起こされる。