侍Jを牽引 青木宣親“メジャー仕込み”のリーダーシップ

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 10年以降の7年間で3度のワールドシリーズ制覇。ヤンキースやドジャースのように必ずしも潤沢な資金をバックにスター選手をかき集めるのではなく、ベテランと生え抜きをうまく融合させながらコンスタントに結果を残している。メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏が言う。

「近年はデータや効率を重視する球団が増えているが、ジャイアンツは『オールドスクール』と呼ばれるように昔ながらのチームづくりをしています。GMが適材適所で選手を獲得し、その編成方針通りに名将ボウチー監督が選手を起用する。ベテランを重用し、なおかつ育成も大事にする。どっしりとしたチーム環境で、秩序を大切にしています。ベテランが若手に目を光らせているため、個人プレーに走ることもありません。年齢も人種も関係なく、チームとして束になって戦うことを重んじている。青木自身、年齢を重ねてベテランの域に入ってきたこともあるのでしょうけど、そんなジャイアンツに大きな刺激を受けたのだと思います」

 キューバ戦での青木は4打数無安打、1打点。打撃で特筆した結果を残すことはなかったが、節目でチームを牽引。小久保監督は「2点リードされた展開で五回にすぐに追いついたのが大きかった」と話した。メジャーリーガー主体の国々を相手にする決勝ラウンドに進出すれば、ますます青木の役割が重要になりそうだ。

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