WBC辞退で株上げた? 陽岱鋼“巨人初年”のしたたかな計算
■躊躇なく自分にブレーキ
陽は巨人でのキャンプ中の2月9日に新たに下半身の張りを訴えた。もし代表で故障していたら、袋叩きにあっていたかもしれない。代表に合流しないで良かった、といったところだろう。それどころか、「別の計算も働いていたのではないか」と古巣・日本ハム関係者が指摘するのだ。
「自身が活躍した13年大会より台湾代表が弱いことは、最初から分かっていたこと。もし陽が駆けつけたとしても結果は同じだったでしょう。確かに古傷の右脇腹は心配だったでしょうが、どうせ勝てないであろう代表より、新天地の巨人で周囲に馴染むこと、巨人で活躍することを優先して自分から代表を拒否したのではないか。表向きは球団が辞退させた形にすれば、本人にファンの批判も集まらない。オープン戦に出なくても開幕に照準を合わせていると思うが、ケガをおして試合に出たりはしないタイプです」
逆に出ないことで国内のカリスマ的人気を維持したともっぱら。巨人の関係者によれば、「肉離れに近い張り」という。クセになるだけに、少しでも不安が残っていれば自分でブレーキをかけることをためらわない。早ければ今週末に一軍というのはあくまで青写真。期待はしてもアテにするのは早そうだ。