極貧打線のおかげで…巨人ドラ1吉川“ぶっつけ開幕”急浮上
11、12日のオープン戦2試合連続で1安打に終わった巨人。WBCを戦う侍ジャパンに坂本、小林の野手2人を派遣し、若手を中心に起用している事情を差し引いても、深刻な状況である。高橋由伸監督(41)は「打ってくれないと困る。こちらが悪いのか……」と頭を抱えている。
貧打にあえいだここ2年はV逸。野手では陽岱鋼やマギーらを大補強して臨むシーズンだけに、2年目を迎える指揮官が不安にさいなまれるのも無理はない。そんな中、合流が待たれるのが、ドラフト1位ルーキーの吉川尚輝(22=中京学院大)だ。
「上半身のコンディション不良」のため、キャンプは三軍。これまでひっそりとリハビリと調整を進めてきた。すでに実戦デビューは済んでいるが、12日の二軍戦で初の遊撃守備に就いた。13日は玉川大との三軍戦に「1番・遊撃」で出場。3打数1安打だった。今週の二軍戦2試合に出場し、ゴーサインが出れば、いよいよ初一軍という青写真。今月に入り、ドラフト7位のリャオを筆頭に新人投手が一軍に顔見せ昇格しているが、高橋監督や村田ヘッドコーチが「早く見たい」と斎藤二軍監督に要望しているのが、この吉川尚だという。こちらは顔見せではない。打力や持ち味の俊足を生かした得点力を期待され、正二塁手候補としてアテにされているというのだ。