オリックス赤間がプロ初勝利 「防御率54・00」からの逆襲
オリックスがサヨナラ勝ちで連敗を4でストップ。この日、4安打目となる右前打で勝負を決めたヒーローの駿太以上に笑顔だったのが、2年目の右腕投手、赤間謙(26)だった。
延長十一回に7番手として今季初登板。2イニングを無失点に抑え、「先輩たちがつないでくれた。ボクもゼロでという強い気持ちでいった」とうれしいプロ初勝利が転がり込んできた。
鷺宮製作所からドラフト9位で入団した新人年の昨年は、開幕一軍キップを手にしたものの、いきなりプロの洗礼を浴びた。中継ぎとして巡ってきたプロ初登板で押し出しを含む4四死球で4失点と炎上し、2度目のマウンドも4失点。防御率54・00となってそのまま二軍行きを命じられた。
それでも、3カ月後に再び一軍に這い上がり、リリーフとして活躍。9月のプロ初先発では1回KOされたが、24試合登板で防御率3・09と安定感を取り戻すなど、投球と同様の粘り強い性格が持ち味だ。
「チームでつかんだ勝利。貢献できてうれしい」
最後まで笑顔が絶えなかった。