球界屈指の右腕 オリ金子とSB千賀は投法も境遇も正反対
これぞ「息詰まる投手戦」という試合だった。
9日のソフトバンク―オリックス戦は、もっか4勝の千賀(24)とハーラートップの5勝を挙げている金子(33)が先発。軍配は千賀に上がったものの、見応えのある投げ合いだった。
千賀は150キロの速球と代名詞となっている落差の大きいフォークを軸に、8回3安打1失点。二回には3者連続三振を奪うなど、毎回の13三振でオリックス打線をキリキリ舞いさせた。
一方、金子は140キロ台の直球を軸にスライダー、フォーク、カーブ、チェンジアップ、シュート、カットボールと多彩な変化球で的を絞らせず、8回6安打2失点。千賀とは対照的に、こちらはフライアウト12個でソフトバンク打線にじだんだを踏ませた。
わずか2時間27分で幕を閉じた試合は、両軍合わせて計10安打2四球。3得点はすべてソロホームランとあっては、五回に決勝弾を打った松田が「投手戦になるのはわかっていた。勝ち越せば何とかなると思っていた」と話したのも納得だ。