通算500奪三振も5敗目 マー君“エース剥奪”秒読みのピンチ
ヤンキース・田中将大(28)が31日(日本時間1日)のオリオールズ戦に登板。5回3分の2を1本塁打含む9安打7失点と乱調で5敗目(5勝)を喫した。
田中は三回、3番マチャドのバットに空を切らせて、通算500奪三振を達成。メジャー4年目で節目に到達したが、この回に5長短打を浴びて一気に4失点。四回にはジョーンズに3ランを浴びた。
ヤンキースは5年ぶりの地区優勝の望みがあるだけに、ここにきてハル・スタインブレナー・オーナーは米メディアの取材にシーズン中の補強を示唆。7月のチーム状態、戦況次第では「チームの底上げを図るのは当然のこと」と話している。
ヤンキースの5人の先発のうち田中を含めて4人が勝ち越しているとはいえ、先発の防御率4.09はリーグワースト2位(30日終了時)。中でも田中(防御率5.86)、サバシア(36=同4.42)と左右の両エースが不安定なだけに、計算できる先発の補強に動くとみられている。
地元メディアが補強候補として挙げているのは、アスレチックスの右腕ソニー・グレイ(27=今季2勝2敗)、パイレーツの右腕ゲリット・コール(26=同2勝5敗)ら、いずれも各チームの主線級ばかり。
ヤンキースの人選次第では田中はエースの座から陥落する可能性もある。