ヤンキース田中将大は飛ぶボール極秘導入の最大の被害者
それにより、ニューボールは以前より2メートル前後飛ぶようになり、フライが本塁打になる比率は14年の9.5%から今季は13.8%にアップしている。ちなみにこの比率が今季メジャーで一番高いのがヤンキースの田中将大で、フライ打球の23%が本塁打になっている。田中は被本塁打数(27本)もメジャー最多だが、それは失投が多いだけでなく、大きな外野フライがスタンドに入るようになったことも原因だ。
■コミッショナーの真意
MLBのマンフレッド・コミッショナーは、科学的データが出ているにもかかわらず、飛ぶボールの導入を強く否定している。コミッショナーが、このような行動をとることは十分、予想されていた。同コミッショナーは日頃から「お客さんを球場に引き付けるのはホームランがたくさん出る野球だ」と公言。
コミッショナー就任後、それを実現させるべく、秘密裏に飛ぶボールの導入を開始した。しかし、それを認めてしまうと、選手会(特に投手たち)から強い反発が出るので、否定し続けているのだ。