右手首故障で長期休養の錦織 険しいトップ10への返り咲き
フェデラーはグランドスラムで最多の19勝を挙げている、言わずと知れた史上最高のテニスプレーヤーだ。世界ランク1位の連続在位期間(04年2月2日から)237週は男女を通じて歴代最長の記録も持つ。36歳になっても衰え知らずの実力者と、マスターズ1000にも勝っていない錦織を同レベルで論じるのはそもそも無理な話だ。
右利きの選手にとって右手首の故障は完治が難しい。右手首をかばえば、肘や肩、背中の故障につながる。世界ランクの大幅ダウンによって4大大会などに上位シードで出場できないばかりか、大会序盤から格上選手と当たることもある。ランク下位の連中だって以前ほど錦織への苦手意識はない。今季は全豪4回戦で負けたフェデラー(当時17位)は別にして、格下に10敗もしており、うち3人は40位以下の選手だった。
故障が治っても、来季は厳しい戦いが待っている。