右手首故障で長期休養の錦織 険しいトップ10への返り咲き
ベスト10に戻ってこられる保証はない。
男子テニスで世界ランク9位の錦織圭(27)は16日、右手首の腱の断裂で今季の残り試合をすべて欠場すると発表した。これにより、年末の世界ランクは20位台まで落ちることになりそうだ。
長期休養といえば、昨年のR・フェデラー(36)もそうだった。2月に左膝の手術を行い、4月に復帰すると、5月下旬の全仏は腰痛で欠場。2000年の全豪から続いていた4大大会65回連続出場の記録がストップした。その後、両膝の治療のためリオ五輪の出場を断念し、シーズンの残り試合も欠場。世界ランクは3位から16位まで落ちた。当時は、「フェデラーは終わった」という声もあった。
ところが、復帰した今季は1月に全豪を制すると、3月のマスターズ1000に連勝。7月のウィンブルドンでは8回目の優勝を飾り、世界ランクは昨年8月以来の3位に浮上した。
ならば、錦織が右手首の治療で長期休養しても、トップ10に返り咲けるかといえば簡単な話ではない。