千代大龍が持つ伝家の宝刀「明月院スペシャル」

公開日: 更新日:

 立ち合いからの強烈なぶちかましで相手をはじき飛ばし、怒涛の攻め。相手が反撃に移るタイミングを見逃さず、すかさず引き技で仕留める――これぞ千代大龍の勝ちパターン。本名をもじって「明月院スペシャル(MSP)」と呼ばれている。

 もともとはネットなどでそう呼ばれていたに過ぎなかったが、取組後に「MSPです」と話すなど、本人公認だ。

 日体大で学生横綱に輝き、鳴り物入りで九重部屋に入門。部屋関係者は「先代九重親方、つまり千代の富士が惚れ込んだ力士ですが……」と、こう話す。

「性格はヤンチャで、典型的な現代っ子。しかも稽古嫌い。『3年後の粘り腰を生むためにも、四股は重要だ』と指導されても、『3年後は相撲をやめてるかも』と理屈をこね、あの千代の富士を閉口させたくらいです。これには親方も『ここまでハーちゃん(相撲用語でバカの意味)とは……』と半ばサジを投げ、『おまえが面倒を見ろ』と、引退して部屋付親方になっていた千代大海(現九重親方)を教育係にした」

 かつては千代大海もヤンチャで鳴らしただけに、2人は意気投合。千代大龍の「大」の字は、千代大海から一文字もらったものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇